パンチャカルマ、
インド伝統医学”アーユルヴェーダ”の中で出てくる専門用語。
訳すと、
パンチャ=5 カルマ=行い
ということで、5つの行為を意味します。
「パンチャマハプータ」という言葉も一緒に。
5大元素のことです。
アーユルヴェーダの診断の基本となるものです。
アーユルヴェーダとは、”生きるための知恵” というのが一番しっくりきているワードです。
医学として、病気を治すだけではなくて、西洋医学にはない 健康に元気に幸せに寿命を全うするための知恵 が教えられているのです。
その中で、人間のもっている治癒力を最大限に引き出すための治療が 心身の浄化で、これが根本的な解決法だ!
と考えています。
アーユルヴェーダそのものについては割愛しますが、
1 今すでに出ている病気の根っこを取り除くための治療法
2 体調不良は改善して、病気の予防とより健康に生きるため健康増進法 ▶︎日々のトトノエル、ということです。鎮静療法
3 2をもっと積極的に行う治療。浄化療法
3番がパンチャカルマというものです。
”5つの行為”とは、
1 鼻に油などを点鼻する法
2 胃内の毒素を排泄させる法・・・催吐
3 下剤で小腸の毒素を排泄させる法・・・下剤
4 大腸からの毒素を排泄させる法・・・浣腸
5 皮膚から血液の毒素を排泄させる法
クライアントの体質などをしっかり診てアーユルヴェーダ医が行う医療行為です。 (私はこれがいい〜、などできません(汗))
順番は、
1 3〜10日間ぐらい消化の負担を除いて、消化の働きを順調にしておく。
2 1週間〜2週間ぐらい前処置 (体内で固まった毒素を引き剥がすようにオイルマッサージ これがアビアンガです。ギーを飲んだり、 薬草薬を飲んだり、発汗したり・・・で毒素を1箇所に集めます。 どのくらいかかるかは人に寄る)
3 2、3日ぐらい中心処置 (ようやく5つの行為の中から、その人に合った方法で浄化処置)
4 中心処置の2〜3倍の期間かけて後処置 (中心処置で低下した体力や消化力を高めるもの。薬草を処方したりしながら ゆっくり時間をかけます。→ドクターたちはここが治療の成否を決めると言います。その後の養生が一番のポイント!なのです。)
ということで、
パンチャカルマには、最低でも3週間〜2、3ヶ月かかる人もいます。
生理中は治療も中断されます。
私たちが溜め込んだモノを取り除くのは一朝一夕にはできない、 ということがよくわかりますね〜。
きちんとした治療としてのパンチャカルマを受けると、 その後10年は病気にかからない、 霊性が高まる、何もかもクリアになる・・・などと言われます。
”心身のリセット” のようなものですね。
現地でも、 リゾート的なパンチャカルマトリートメントを提供しているところも 多く、日本人にはそんなに時間が取れない、などあったり、 アーユルヴェーダ医の人間性やセラピストの技量にも寄る、など そう簡単に・・、というところです。
いかがでしたでしょうか?
パンチャカルマ、なんだかイメージ伝わったでしょうか?
何より必要なことは、 毎日毎日の暮らし方、小さな日々の積み重ね ということがひしひしと感じられます。
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